5 posts tagged “pit”
今回のメンバーは、市野元彦(gt) かみむら泰一(ts) 橋爪亮督(ts) 海道雄高(b) 池澤龍作(ds)。
ベースは東保光さんの予定でしたがインフルエンザのため海道さんがピンチヒッターだったそうです。
東保さん、お大事に。
なんとなく毎回毎回勝手な感想を書き散らすことに段々と恐縮な気持ちが上回りつつあるのですが(それと人様の音楽を言葉で表現しようとしすぎることの醜悪みたいなものをなんとなく思いつつ。。でも言葉を用いないと、伝わって欲しい相手に伝わる可能性すらもが生まれない場合もあるというジレンマも思いつつ。)、一言で言えば今回もとても素晴らしいライブでした。
敢えて書けば(本当に、敢えて、という意味)、演奏者としてのイマジネーションの素晴らしさを前回のトリオでは堪能し、今回はコンポーザーとしてのイマジネーションの凄さを改めて堪能させて頂いた思いです。
僕にとっては、なんとなく、いつも複雑に揺らめく光の中に次第に(薫り立つように、しかし、やがて息をのむ程鮮明に)浮かび上がるイメージを楽しむのが市野ミュージックの醍醐味だったりもするのですが、今回はかみむらさんと橋爪さんという二つの異なった個性の、時に非常に強力なサーチライトにもなるような光に照らされながら、そこに描かれているモノの強かさを見せつけられたようなライブでした。海道さんと池澤さんのコンビワークも世界観をとても面白く押し広げていて、自分の解釈がまたしても如何に一面的であったかを思い知らされつつ、可能性という言葉の意味に含まれていたらしい「頼もしさ」とか「楽しさ」というものの存在に気づかされ勇気づけられるようなライブでした。
人間の感覚というモノは本当に面白いものだし、そういうことを色々な視点に気づきながら思えることの素晴らしさを声に出して「素晴らしい」と言っても良いことの素晴らしさというものもあるんだなと思わされたりで、今回のエントリーのサブタイトルは「生きるって結構良いものだね」とでもしておこうかなと思います。わはは。
さて、22日はかみむらさんグループの昼ピ(pit inn昼の部)です。
メンバーはかみむら泰一(ts,effects) 市野元彦(g) 海道雄高(b) 橋本学(ds)。
pit innでのかみむらさんとしては久々となるアコースティック編成によるライブです。
そして24日は
かみむら泰一(ts,effects) 清野拓巳(g,effects) 橋爪亮督(ts,loops) 市野元彦(g,effects) というこれまた非常に楽しみなメンバーが入り乱れて(?)のライブが江古田にて行われる予定とのことです。
是非是非チェックしてみて下さい!
前エントリーでも書きましたライブの音源が一曲聴けるようになっております。
Oceanusという曲(海の意味)です。
以下、改めての個人的な感想。
淡くて深い情感が綴られた短編映画のようだ。
この叙情感、
たまりまへん。
光と水面の揺れの織り成すハーモニーを軸に、大気の濃度差と気泡と潮の流れ、満ち引きの織り成す風景を丹念に描き出すが如く音風景を感じる。
この情景感、
ほんま、たまらへん。
市野さんの音楽は、薫り立つが如し、だなと思う。
幽玄的ですらあるのだけれど、それはそっと優しく、さりげなく入り込んできて、しかしいつまでも後を引くようなイメージを聴き手の中に残す。
そしてそのイメージとは、何らかの、あるいはとてもシンプルですらありさえする事柄をモチーフに、しかし素晴らしく、そして驚く程に豊かに紡ぎ出されたものだ。
言葉で言えば簡単かも知れないけれど、こういう地平で奇をてらわずに勝負出来ることの凄さは凄まじいと思う。
そして飾らずに自分の感性に素直に表現することを、しかもそれを自分の言葉でやりきろうとすることの、如何に困難であることかを思えば、やはり並大抵の敬服を以てして聞いてはいけない音楽のような気さえしてくる。
しかしというべきか、それ故なのか、結局市野さんの音楽の前では少なくとも僕の心の壁は完全に溶解するというか、無意識のうちに全てを受け入れている気さえする。だからさりげなくすらあるのにこんなにも後を引くんだろうなーと。
僕は自分ではオープンマインドなタイプのつもりですが(でもきっとそう思われていない場合もあるんだろうなー、、と思う。。w)ともかくもこれはすごいことだなと思うというか、そういうことが如何にものすごいことなのかを発見させられている心境にすら、市野さんの音楽に触れるようになったこの何ヶ月かの間に、させられているような気がする。
もしかすると当たり前のことに僕が驚いているように思われるかも知れませんが、市野さんのライブを体験してみるとこの感覚は理解して頂けるのではないかと思います。
スノビズムを武器にしない高度なインプロビゼーションの世界と言うべきか。
ちなみにそんな市野さん、お人柄も違わずに、物腰の柔らかいとてもオープンマインドでジェントルな方なのであーる。
もうひとつちなみに、時期リリース予定のアルバム用の曲を今回のライブでも複数演奏なさっていましたが、前回のアルバムの曲想が霧に包まれた街並みを細部まで丁寧に描き出している様な感じだとすると、今回はその街並みの一角にある一室にまで入り込んでいってそこに住んでいる人の気配とか仕草とか体温までもを表現するかの如く世界観を味あわせて頂きました。
うーーーん。。。こんな音楽は聴いたことがない!
だいぶ時間が経ってしまいましたが、拝聴してきました上記ライブの感想を。
市野さんはギタリストでもあり、ご自身のオリジナルバンドのための作曲等も手がけてもいらっしゃるわけですが、同時に多数のミュージシャンのサポートもなさっていて、正直最近僕が好きな日本人ミュージシャンの活動の場で、かなりの頻度でお名前をお見かけ致したりもしております。
まあだからどうとかを書くのもなんなのでその先は書かないことにしますが、ともかくもこの前のエントリーでご紹介した"Sketches"(iTunes Store)は最近の僕のヘビーローテCDsの一角に入っているわけで、僕の理解度の低さが逆に幸いしてもいるのかも知れませんが(。。w)、ホントにこれは味わい深いアルバムで、聴く度に違った表情を発見出来るというか、なんて言うんですかねー。。こうやって敢えて感想を書こうと聴き入ってみたりするとそのまま聴き入り続けてしまい、結局その間脳内は言葉から解放されてしまっていることに気づくわけです。*追記
これはホントに変な意味ではなく、僕にとっての市野さんの音楽はそういう効用があるってことなんだろうなと今はそれ以上言いようがないのですが、この感覚がこのエントリータイトルにあるライブに行ったことによって僕の中では更に強まっていて、すごく感想を書きたい気もしつつ何を書けばいいのか分からなくなっていたというのが本当のところなわけです。
ちなみにライブでの演奏曲目は"Sketches"の収録曲ではなく、近々レコーディングを予定されている次回リリース予定のアルバムに向けて作曲なさったモノが中心だったのですが、僕にとってはとても意外性に満ちた内容の様で妙に納得のいくような、なんだかどう理解すればいいのか分からないような感じで、その辺の感覚が言葉化出来るくらいに僕の中で沈殿していくまでに時間が掛かったのもある気がします。
さて、そんな言い訳のような(?w)前置きを散々書いてみたところで、僕の中でイメージ出来たことを書いてみようと思いますが。
例えば料理で考えてみると、さて、ホントにおいしい料理ってどういうものなんでしょね?
まあ、その答えは勿論個人個人に結局は委ねられるモノなんだと思いますが、ひとつ僕が思うのは、それこそ旬の素材を新鮮なままに、その素材感を最大限に活かすべくの食材と組み合わせつつも、味付けも調理法もシンプルに、みたいなモノだったりする気もするのですが、これは食材への理解とか料理そのものへの幅広い知識があるほどに、その調理法のシンプルさからは想像も出来ないほどに体のそこから感動してしまうような料理に仕上がっていたりもするもので、僕もたまーにそういう料理に思わぬところでお目に掛かったりすることがありますが、「うわ。。!なにこれ!うっっっま!。。。これどうやって作ったの?!!」なんて聞いてみると「いやー、塩で味付けてゆっくり煮込んだだけだよー。」とか、それに準じたような会話がそのあとに繰り広げられることがしばしばあったりするわけですよ。
だけどシンプルなようで真似するのは結構難しかったりして、まあ食材の入手が大変だったりもあったりしますが、この辺を探っていくとやっぱり料理というのは素材をどれだけ理解出来ているか、その理解をどれだけ深めたり重ねたり、その組み合わせを構築していけるか、みたいなことに掛かっているんだということを思わされたりもするものではないかと思うわけです(それと食材入手ルートの知識なり嗅覚も結局は大事だったり)。
料理の場合その結果として包丁の入れ方だったり火の使い方や諸々の加減なりタイミングなりが導き出されるということなんだと思います。
で、そういう自然の法則に従ったような料理は味わいがえも言われぬ感じに優しいながらも(だから体にもすごく良いし、そういう料理を食べると医食同源なんていう言葉の意味も体で理解出来そうな気がしたりするものだと思いますが)本当に味わい深く、気持ちまで豊かになるというか、ホントの意味で「豊か」とか「贅沢」っていうのはそういうことなんだろうなー・・!とか思いながらも都会の刺激にも身をやつしたがってしまう因果な現代人たる私とか言い出すと思いっきり脱線するので自重しつつ、、ともかくも、市野さんはそんな料理人を彷彿させるようなミュージシャンなのかも知れない。。!なんてことをこのところ思いながら次のアルバムも楽しみにしております次第。
にしても市野さん。。
神戸あたりでギター弾きながら人前で(コーラスという名の?ww)ネコの鳴き真似をさせられちゃってるってホントですか??!www
(書いちゃまずかったかなー。。?。。w)
めちゃめちゃ聴きに行きたいです!(笑
*sketchesについての感想を追記
このところの僕としては特に4〜5曲目辺りからアルバム後半のムードにはまってます。激しくがーーっと入るわけじゃないんだけど、ジワジワ入り込んできて
気がつくと、え、、、もしかして今オレめちゃディープなところにきちゃってる。。??!みたいな感じで、こういうのは民俗音楽なんかにありそうなハマり方
に似ているようでやっぱ何かが一種独特に現代的というかなんというかな感じで、かなり不思議な感じっす。(2007/10/10
すごいすごいすごいです。
なんというか、現在進行形で世界中の美しいモノを知り尽くした天才ガイドに導かれて旅行してきたような気分というか(なんつー喩えだ
天才シェフのパーフェクトディナーというか。
あり得ない素材遣いでカッティングも絶妙な天才デザイナーのオートクチュール。
趣味の良いゴージャスよりも上を行くビューティフルというか。
甘美+優雅=優美?
てか、言葉で形容するのは無理です。はひ。
例によってメンバー一人一人が素晴らしいのは言うまでもないのですが、橋爪さんのオーガナイズというかコーディネートというかデザインというかなんというか、とにかくアーティスト性がすごいレベルです。
絶対ライブを見た方が良い!!!!!!!!
アルバムも良いですよ!!
素晴らしいです。
が、
絶対ライブも見た方が良い!!!!!!!!
敢えて言えば、相応しいハコが思いつかないくらい演奏内容が素晴らしすぎるのが困る、、w